[真空管] 東芝 6101

真空管
真空管 東芝 6101

基本データ

東芝真空管

制作会社は東京芝浦電気株式会社。いまの東芝です。

高信頼管の文字

3J1A6101の文字数字

この真空管と、箱からわかることはこんなところです。

製造年を考察しよう

この真空管がいつごろ生まれたのか。それを今回は見てわかることから考察していきたいと思います。

今回、年代を考察できる材料は東京芝浦電気株式会社真空管の形、そして高信頼管です。

まず、東京芝浦電気株式会社について。

発足は1939年。「芝浦製作所」と「東京電機」が合併した総合電機メーカーでした。

ちなみに東京電機は、1917年に三極真空管(オージオンバルブ)という日本最初の真空管を制作した会社でもあります。

そして、1984年に社名を「東芝」に改名します。

ここまでで推測していくと、この真空管は東芝が東京芝浦電気株式会社であったころである、1939年~1984年の間で生まれたということになります。

次に、真空管の形状について。

真空管には様々な種類の形状があります。

この真空管は、その中でもmT管という種類に分類されます。

ほかの真空管の形状や、用途については、長くなりそうなので別記事にてお話していこうと思います。

ちなみに、このmT管は通称ミニチュア管と呼ばれています。ロケットみたいな形をしていてとてもかわいい。

そして、このmT管が国内で制作され始めたのは1950年ごろです。

これと先ほどの情報を合わせると、1950~1984年の間ということになります。

そして高信頼管。

そもそも高信頼管ってなに?という話ですが、

『高信頼管とは、真空管を倉庫から取り出して装置に挿入した場
合、予期した性能とおりに動作する確率がきわめて高く、しかも
ある定められた期間中に不良となる確率がきわめて小さいような
真空管をいう』

日立評論 高信頼管の特色とその使用法より引用

と定義されています。うーん、ちょっとわかりづらい。

簡単に言うと、真空管のグレードアップ版です。なので高信頼管は、真空管の歴史の中では比較的新しい分類になります。

そしてこの高信頼管が作られたのは、1957年以降。東芝が専用工場を完成させ、大量生産を始めたそうです。

情報をまとめましょう。

  • 東京芝浦電気株式会社であったのは、1939~1984年のころ。
  • mT管が作られたのは、1950年以降。
  • 高信頼管が大量生産されたのは、1957年以降。

これらのことから、この真空管は1957~1984年の間に生まれたものと考察できます。

真空管ひとつひとつが資料的情報をもっているため、こんなふうにいろんなことがわかってきます。

3J1Aと6101

この真空管に表記されている、3J1Aと6101の文字。

これらは何を意味しているのでしょうか。

まず、3J1Aについて。

本来、日本の真空管の表記は、数字・アルファベット・アルファベット・数字の四文字が基本です。

順にヒーター電圧、形状、種類、製造順を指します。

ですが、この真空管の表記は3J1A。日本式なのにも関わらず、なんともイレギュラー。

最初の3はヒーター電圧なのでしょうか。Jは形状?その後の数字、最後のアルファベット。

調べても調べても謎が深まる文字列でした。

この点は後ほど加筆するかもしれません。

6101は、真空管の型番だと思われます。

ちなみに、数字の型番に特に意味はないそうです。あくまでも型番。

思い出

この東芝の真空管は、ぼくがお小遣いを持ち、一人で都会に出るようになった高校生の頃に出会いました。

出会った場所は、電子部品の聖地ともいえる、秋葉原電気街のうねる路地のさきにあった小さな真空管を扱うお店でした。

あのちょっぴり怪しげな路地に足を踏み入れるのは、多少の勇気が必要だったものの、思い切って踏み入れたのを覚えています。

そこは、まさに電子部品のサンクチュアリで、見たことのない電子部品に少年は大興奮していました(笑)

そしてついに真空管を扱うお店を発見し、いろんな真空管があることに驚愕しました。

購入した時に、子どもが真空管を電気街で買うことがそんなにめずらしかったのか、店主のおじさんが果汁グミをはじめとしたたくさんのお菓子をくれました。

思い返せばすごく強烈な思い出です。おいしくいただきました。

さいごに

真空管の存在を知ったのはピクミンでした。最初は電球だと思っていたのをすごい覚えています。

電球であるけれど、なんか文字が書いてあることに疑問を抱き、調べ始めたのが存在を知ったきっかけです。

こんな風に、ふとしたことに気づき疑問に抱くことで、新たな出会いがあるかもしれません。

参考サイト

真空管の型番 ハイファイ堂メールマガジン第657号https://www.hifido.co.jp/merumaga/2f/160902/index.html

東芝:会社概要(沿革)https://www.toshiba.co.jp/about/histo_j.htm

東芝未来科学館:日本初の三極真空管(オージオンバルブ)https://toshiba-mirai-kagakukan.jp/learn/history/ichigoki/1917triode/index_j.htm

日立評論1960年2月号技術者ノート 高信頼管の特色とその使用法http://www.hitachihyoron.com/jp/pdf/1960/02/1960_02_00_gijyutsusya.pdf

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